

品質保証 / 2013年入社
中山 大輔Nakayama Daisuke
(2019年度時点)
Question01
現在の業務は?
製薬工場などの製造所とコミュニケーションをとり、医薬品が製造されてから医療機関へ提供されるまでの品質を保証する業務を行っています。そのなかでも私の担当は、現場への立入調査や文書のやり取りを通じて、医薬品が正しく製造されているかを確認する、製造所管理と呼ばれるものです。製造ラインの新設時や変更時などに製造所を訪ね、トラブルを未然に防ぐのはもちろん、平常時でも定期的に訪問して、安全・安心な医薬品が製造されるよう目を配っています。取引先の製造所は世界各国に存在しているため、年に数回は海外へ出張し、自らの目で医薬品の品質を確認しています。
Question02
どういったところに仕事のやりがいを感じますか?
自分の行動が製造所、ひいては医療機関や患者さんの問題解決に大きく影響するところです。トラブルがあった場合には製造現場へ足を運び、現場の方々と協力して問題解決にあたって、その後に製造される医薬品の品質を保証するのが私たちの責務です。自分のアドバイスにより問題が解決することもあれば、解決への糸口がつかめないこともあります。自らの目で観察し、何が本質で何をすべきなのかを判断するという、とても神経を使う仕事ですが、その分やりがいは大きいです。医薬品は人の命を左右する可能性もあるものですが、患者はもちろん医療従事者であっても、見た目でその有効性や安全性を判断することは困難です。品質保証の業務は、皆さんの代わりに医薬品の品質を確かめ、信頼を守る仕事だと考えています。
Question03
仕事をしていて大変だなぁと思うところは?
海外の取引先とのギャップです。言語や法律はもちろん、考え方や日常生活における感覚までもが日本と大きく異なり、国内なら言うまでもないことであっても、相手にまったく通じないことが少なくありません。日本の状況を知ってもらうためには、丁寧で根気強いコミュニケーションが必要となる場合も多くありますが、日本品質に感心いただいたときには、誇らしさを感じます。
Question04
入社して一番印象的だった出来事は?
まだ海外経験が浅いときに、世界有数のメガ・ファーマへ立入調査をしたことがありました。与えられた使命は、2日間という限られた時間で、製造工程の不備や日本とのギャップを指摘し、日本へ輸入しても問題のない状態へともっていくこと。世界的な影響力を持つ大きな企業と、慣れない英語でやり取りをしなければならなかったため、準備から当日の対応まで必死で取り組みました。なんとか無事に調査が終了し、帰る準備をしていると、先ほどまで険しい表情を浮かべていた製造所の方々が、「緊張したー、無事に終わってよかったー」と言い合いながら、安堵の表情を浮かべているのが見えたのです。国や企業が違っていても、自分も相手も、さまざまな事情を抱えた一人の人間であることを感じた瞬間でした。それを機に、相手の企業や立場、文化の違いに身構えることなく、自然体で相手とやり取りできるようになりました。


Question05
今後のキャリアプランは?
専門知識を継続的に学び、しっかりと自分の目で見て確認できる品質保証をしていきたいと考えています。現在は主に、注射剤やその原料を対象としていますが、さまざまな剤型や性質の医薬品に関する知識を深め、取り扱っていきたいです。また、研究から製造への移管や製造の立ち上げ、承認申請など、初期段階についても見識を深め、医薬品製造の工程を網羅的に理解できる人材になりたいと思っています。
Question06
丸石製薬を通した自身のスキルアップは?
業務上、英語が必須であったため、業務時間中に外国人講師の方とオフィスでマンツーマンレッスンができる機会をもらいました。学生時代は英語を話すことはほとんどできませんでしたが、現在は英語でビジネスのやり取りができるほどになっています。英語の習得に終わりはありませんので、今も勉強中です。
Question07
丸石製薬の「和」の魅力は?
私の場合、出張が多いため、急を要する案件へタイムリーに対応できない場合があります。その際、誰に言われるでもなく、自然と同僚がフォローしてくれるのです。お互いの顔がよく見える規模の企業であるからこその助け合いがあると感じています。
休日の過ごし方Holiday
子どもがまだ小さく、出張で不在にすることも多いので、休日はなるべく家族で過ごすようにしています。絵本を読んだり公園へ遊びに行ったり、家族とのんびり過ごすのが大切な時間です。ただし、子育ては仕事とは異なり理屈が通らないこともしばしば。日々、奮闘中です。趣味で始めたマラソンでは、これまでフルマラソンを何度か完走しました。練習を重ね、自己ベスト更新を狙いたいです。
