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消毒・感染症の情報

ノロウィルス
SARS
はじめに
感染症
感染症新法での扱い
病原体
感染経路
消毒剤感受性
感染防止対策
予防・治療
参考資料
手指消毒の豆知識
災害時の消毒薬の使用方法と留意事項について
災害時での消毒薬の使用方法と留意事項について
SARS(感染防止対策)
SARS 重症急性呼吸器症候群
感染防止対策の基本概念としては標準予防策および飛沫予防策が最も重要であり、乾燥抵抗性が強いため接触予防策にも取り組む必要がある。まだ未知の部分の多い微生物であるため、すべての感染経路対策をとらなければならないが、空気感染は今のところまれか、ほとんどないと考えられている。
ネブライザー、胃・気管支内視鏡などの気道を侵襲する可能性のある処置時、医療従事者が患者に非常に近接する場合、感染性がある分泌物へ接触するおそれがある場合には特に注意が必要である。
次にSARSの感染防止対策例についてまとめるが、患者対応や感染防止手順などについてマニュアル化しておき、手順を全ての医療従事者が正しく遵守できるようチェックリストを作成し、活用することが望まれる。教育を十分に行い、対策について十分習得した限られた人数の医療従事者で患者対応をしていくことも勧められている。

隔 離 外来では渡航歴、発熱、呼吸器症状などの問診によりSARSの疑いのある患者を早期発見し、マスク(外科用)を着用してもらい、出来るだけ他の患者と接触しないような隔離室・個室等の場所に誘導(トリアージ)することが大切である。
入院患者の場合、病室は個室を原則とする。病室はドアを閉鎖し、陰圧、独立した空調設備があり、手洗い、浴室を備えていることが望ましい。多数のSARS患者が発生し、個室対応が不可能な場合は、SARSの可能性のある複数の患者を独立した空調システムと手洗いなどを備えた、SARS以外の患者との接触を断つことのできる場所にある病室に入院させることになるが、SARSの疑いで検査を受けている患者と、診断が確定した患者は同室にしないなどの配慮が必要である。
バリア 医療従事者は飛沫・接触・空気感染に対する個人予防具(N95以上の性能の防御マスク、手袋、使い捨てガウン、エプロン、ゴーグル、汚染除去可能な履物など:以下PPEと略)を着用する。しかし、PPEをしても、「PPEは破綻する、または破綻している可能性がある」ことを注意し、感染源との接触は最小限にする、できるだけ2m以上の距離をとり、風向きにも注意するなどの配慮を行うべきともされている。
マスク:
医療従事者はN95以上の性能のマスクを使用する(詳しくは国立感染症研究所ホームページ「重症呼吸器症候群(SARS)の院内感染対策指針(3訂)」参照)。
N95マスクを着用していても、装着が不良(マスク位置がずれる、一時ずらす、はずすなど)で感染したことが疑われる例も報告されているので、着用の際のテクニックが重要である。使用したマスク表面は汚染されていることを認識して、取り扱いに注意する。
手袋:
全ての患者の看護・診療を行う際には手袋を着用する事が推奨される。手袋はピンホールがあったり、はずすときに手を汚染する可能性があるため、手袋をはずした後は手洗い・手指消毒を行う。
また、患者毎に、または患者の気道分泌物に汚染される可能性がある酸素マスク、酸素チューブ、経鼻酸素チューブ、ティッシュペーパーなどの物品に触れた後は必ず交換する。
汚染した手袋で周囲に触れ汚染を拡大することがない様に注意することが必要である。
脱衣手順:
手袋と同じく、他のPPEも脱ぐ際に汚染されやすいので、汚染されないような手順で注意しながら脱ぐことが大切である。
一例では最初に手袋をしたまま手袋をアルコール消毒し、そのガウンの汚染表面を包むように裏返しになるように脱ぐ、次にキャップを脱ぎ、手袋を脱ぐ。その後、マスクやゴーグルをはずし、最後にウエルパス®のような速乾性擦式手指消毒剤で消毒する方法が推奨されている。
手洗い・
手指消毒
感染防止対策のなかで最も基本的かつ効果的な方法である。
ウエルパス®などの速乾性擦式手指消毒剤(水を使わないアルコールベースの手指用消毒剤)の使用が勧められる。薬液3mLを使用し、手指全体を消毒し残しのないようにまんべんなく消毒することが大切である。
もちろん、流水下の手洗いも重要である。ただし、汚染を広げる前に手指汚染の除去をすることが重要であり、汚染されたその場での消毒が重要である。また、高い手指衛生実施率を獲得する(医療従事者全員に、より頻回に手洗い・手指消毒を行ってもらう)ために速乾性擦式手指消毒剤の使用が推奨されている。ただし、手が目に見えて汚れている場合は事前に流水下手洗いを行うことが大切である。
医療器具 可能な限り当該患者専用にする。ディスポ器具を使用することが勧められているが、他患者に再使用する場合はSARS−CoVに確実に有効な消毒剤で消毒後使用する。特に入り組んだ器具類(いくつかのパーツで構成されていて、すりあわせ部分があったり、洗浄が困難な器具類)は消毒していない部分が残らないよう手技を十分考慮し、丁寧に消毒を行う。
環境消毒 ドアノブ、スイッチ、オーバーテーブル、ベッド柵、机、椅子など手の触れる部分は感染の原因になるため消毒用エタノールやマスキン®Wエタノールなどで消毒する。非金属であれば0.1%次亜塩素酸ナトリウムでの清拭消毒が可能とされる。事前に素材に影響がないか確認しておくことが望ましい。
床消毒については現在意見が分かれていると思われる。WHOのガイドラインでは病室の清掃は「ウイルスに有効性が証明されている広域消毒剤を用いて、PPEを着用したスタッフによって行う」とされているが、ウイルスに有効性が証明されている広域消毒剤で環境消毒に適しているものはないと思われる。国立感染症研究所の「SARSコロナウイルスに対する消毒剤の適用(例)改訂版」では「床の消毒にはグルタルアルデヒド0.2%液で清拭し、30分以上放置の後、水拭きする。」との記載が見られるが、現在、その適用は無く、液や蒸気は目や鼻、皮膚に対し刺激性を有する。消毒用エタノールは引火性があり床消毒のような広範囲には使用困難で、さらに床を傷めたり、変色させる可能性がある。次亜塩素酸ナトリウムは塩素ガスを吸入してしまう可能性があり、また、床素材にも影響を及ぼす可能性がある。
厚生労働省の「重症急性呼吸器症候群(SARS)に対する消毒法」では喀痰などの付着がない限り、天井、壁、および床などの消毒は不要としている。
作業を行う者はウイルスを吸入しないようにPPEを着用し、十分注意しながら行う。
リネン
マットレス
シーツ、カバー、タオルなどのリネン類の消毒は80℃・10分間の熱水洗濯が適している。
消毒剤を使用する場合は0.1%次亜塩素酸ナトリウム浸漬消毒を行う。
マットレスはシーツなどをかけ、汚染しないように配慮する。
患者移動 患者の移動は可能な限り避ける。移動させる必要が生じた場合、飛沫の拡散を避けるため、外科用マスクを着用させる。
面会者 仮に医療機関によって面会が許された場合も、面会者は最低限に抑えなければならない。面会者にはマスク、手袋などのPPEを渡し、医療従事者による監督下で患者と接すること。

 

重症急性呼吸器症候群(SARS)に対する消毒法 重症急性呼吸器症候群(SARS)に対する消毒法

感染症情報センター ホームページ

□ SARSの管理例(6訂)(2003年6月10日)
http://idsc.nih.go.jp/
□ 家庭・職場における消毒の指針(2003年5月15日改訂)
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7663/
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